すべての人にとって
プラスを創る

小野 裕司さん

株式会社アドラインプラス

プロフィール:小野 裕司(おの ゆうじ)/株式会社アドラインプラスの代表取締役。1972年5月8日生まれ。愛知工業大学経営工学科を卒業後、地元印刷会社に就職。同退社後、某デザイン会社を経て、平成14年に独立。現在は、アドラインプラスと、ギャラリー&バーTORIDEを運営。
[アドラインプラス] http://adlineplus.com/
[TORIDE] http://toride.me/

ギアがガチっと入った瞬間…
止まらなくなっていた。

長谷川裕司さんの事は、僕がぼんやりと「これまでのご縁に感謝を届ける為に人を繋ぐサイトを作りたいな。」と考えていた時に、友人であるフェルトプロデューサーの智ちゃんから、デザインをやっている会社という事で話を聞いていて、ずっと気になっていたんですよね。(伊藤智子さんと長谷川優の対談はこちら
それで紹介してもらって、会社にお邪魔したんですが、初対面の時にとにかく熱く語って、最終的にはお互いが熱い握手を交わしましたね。
明確な理念・信念の元に仕事をなさっているな…と。向上心と腰の低さには感心しきりです。

小野2時間近く話したような気がします。デザインとか仕事とかの話は少しでしたね。長谷川さんがおばあちゃん子だっていう話が出て、僕もおばあちゃんに育てられたので、年配の人を大切にしているということが当たり前で、とても親しみを感じました。
そこから、どういう風に生きてきて、どんな事を感じてきたのか等、どんどん興味が広がって話が止まらなかったですね。
例えば、長谷川さんがスカウトを受けて転職する事になり、テニスのインストラクターを引退するとなった時に、直接の生徒さんでは無かった方に「君のやっていた事はきちんと見ていたよ」という言葉をもらったことで、「自分が頑張ってさえいれば、見てくれている人は必ず居るから頑張ろう」っていう姿勢とかのお話。
本当に楽しかったです。初対面の人とあそこまで熱く語ったのは初めてでしたね。

長谷川そうですね。裕司さんの第一印象は物腰のやわらかい人だな〜くらいだったんですが、話していくうちに、今迄生きてきた中で、沢山の人と携わって、学んだこと、頂いたもの、感じた事のギアがお互いに似ていて、カチっとかみ合ってたんですよね。
僕は、おばあちゃんを尊敬していて、おばあちゃんが居てくれたから、今の自分の考え方、人に対する接し方が出来るようになったんですよね。
ずっと「人の役に立つ子になりなさい」って言われてて。裕司さんは、そういう部分に共感を示してくれたんです。そういう事に気がつける人が好きです!

小野ありがとうございます。

アソシア志友館の活動で、
世の中を良くする。

長谷川それから、裕司さんが理事をされている、一般社団法人アソシア志友館のご活動の話も聞かせて頂きました。自分の職業とは別に、他者貢献出来るものに携わっている人っていうのは、僕の中で大切なんですよ。そういうのをやっているという話を聞いた時にも「いいな」と感じました。

小野普段は、初対面の人にアソシア志友館の話をする事はほとんど有りません。でも、お話をしていて、この人だったら、自分がやっている活動に共感してくれると直感できたし、一緒に出来るんじゃないかなと思ったんです。だから、お互いこれまでどういう歩みをして来たのかを出し惜しみもせず、洗いざらい話せたような気がします。こんな事は初めてですね。すごく濃密で、感動的な出会いでした。

長谷川アソシア志友館と柴田理事長について、もう少し聞かせていただけますか?

小野はい。アソシア志友館は様々な人が集まって世の中を良くしようという活動をしています。
例えば学校の校長先生、お寺の住職、会社の代表取締役、大手企業の部長クラスの人達や主婦など様々です。みんなボランティアなのですが、自分にできる範囲で、できる事を行なって助けあっています。営業が得意な人は、イベントでの集客をしますし、司会が得意な人は司会を、考える事が得意な人は企画。運営が得意な人は運営。
たくさんの行事を運営しながら、同じ志を持った仲間を集め、柴田理事長の考え方を学んでいます。そして、良い会社を作ったり、良い家族を作ったりする事で、社会を良くして行く活動を行なっています。
例えば「アソシア志友館おもしろ学校」。こちらは、現役の学校の教師の方が、社会人の人のために勉強を教えてくれるという勉強会です。僕も、中学生の時にこんな先生方に教えて頂いていたら、もっといい学校に行けたのかもと思うぐらい、学ぶ事が楽しくなるような授業ばかりです。
他にも「一語一笑セミナー」というのがあります。少数グループでお互いの考え方を深めるこのセミナーには、アソシア志友館の会員さん、ゆかりのある方が講師として来て頂けます。単に聞くだけのセミナーとは違い、聞いた話を元に自分の考えをグループで話し合ったり、みんなに発表するので、自分の考え方を腹に落とすのには、とてもいいセミナーです。

長谷川色々な活動をしてるんですね。僕も、学生時代はテニスに明け暮れていたので、勉強は二の次だったかな。でも勉強する事自体は好きなので、いまでも色々な資格を取って、自分の周りの人達の人生がより輝くようなきっかけを創りたいと思っています。
その行事は、誰でも参加できるんですか?

小野はい。会員でなくてもどちらも参加できますよ。長谷川さんは、子育て診断や相続診断など、色々勉強されてるので、将来的には一語一笑セミナーの講師をしてもらっても面白いと思います。時間が合えば、ぜひ参加してください。行事以外にも、アソシア志友館の活動でやはり一番勉強になるのは、柴田理事長の講演会を聞く事です。講演会では人として大切にすべき事を学べます。古くから日本に続く、良い伝統をしっかり引き継いで、日本を良くし、自分達の子ども達にもっと良い日本を引き継いで行こうという話をよくされますね。そして、柴田理事長の考えを学んだ人達が、良い会社、良い地域、良い日本を創るようになれば、アソシア志友館の「世の中を良くする」という目的も達成できると思います。

長谷川そうですね。世の中を良くして、子ども達に良い社会を残して行きたいですね。

小野柴田理事長の考え方を世の中に広めたい。そのような想いからできたのが、ドキュメンタリー映画「日本一幸せな従業員をつくる!」という作品です。これは、岩崎靖子監督が柴田理事長やホテルの方々と出会った時に、このホテルの事を何か記録に残さないといけないと、直感的に感じてカメラをまわしてできた作品です。この映画が、今全国で自主上映されて広がっています。
なぜこのように全国に広がっているのかと考えてみると、映画の中で語られる従業員さんの言葉、「あのホテルは、単なる仕事場ではなく人生を学ぶ学校だった」という言葉が、全てを表している気がします。柴田理事長の実践がつまったこの映画は必見です。
長谷川さんには、絶対見て欲しいですね。

長谷川はい。絶対、観ます。

すべての人にとってプラスを創る。

長谷川さて、僕のこのオフィシャルサイトは、裕司さんの会社で作って頂いたわけですが、裕司さんの会社はウェブサイトだけを作る会社ではないんですよね?

小野はい。ウェブサイトの企画・提案・制作も行なっていますが、メインは、グラフィックを中心としたデザインの企画・提案から印刷、折込手配までの業務ですね。会社としては、平成14年に個人事業として立ち上げ、平成21年に法人化して、今年で13年目になります。
「すべての人にとってプラスを創る」という経営理念のもと、社員さんと一緒に頑張っています。実はこの理念を創る時にも柴田理事長には、すごくお世話になっていまして。
長くなるので今回は話すのはやめときますが、おかげさまで社員全員で理念を創る事ができました。

長谷川すべての人にとってプラスを創る…具体的にはどんなふうに?

小野クライアントさんが「作りたい」とご相談頂いた宣伝物を単純にそのまま作るのではなく、お客様に本当に合ったコンサルティングを心がけております。
例えば、長谷川さんと同じようにプロにしか気付かないニーズがあるように、会社案内が欲しいというお客様に、本当に必要なものが会社案内ではない場合があります。

長谷川そうですね。私も欲しいと言われても、すぐに受けないですからね。

小野ですよね。最初は会社案内を作るつもりでじっくりお話しさせていただきます。ただ、クライアントさんとお話しさせていただく中で、その会社の事業内容や経営理念などを伺うと、その会社の魅力はご依頼の内容とは別の部分にあって、その魅力をPRする方法は会社案内のパンフレットよりも、チラシの方がよかったり、ウェブの方がよかったり、両方必要だったり…なんて事もよくあるんですよね。
「本当にクライアントがユーザーに伝えたい事は何か?ユーザーが求めているものは何か?」それを考えて、提案し、クライアントにとっても、ユーザーにとっても、その効果が得られるように、企画を立て制作していきます。
お客様に合ったデザインをしっかり考えることで、私達と携わった方達に、もう一つプラスを提供しています。
クライアントさんに提供したプラスって、結局自分達のプラスにもなるんですよね。

長谷川そうやって、人の繋がりを広げて行くんですね。

小野はい。そして、平成24年よりギャラリー&バー「TORIDE(トリデ)」の運営も始めました。

長谷川デザイン事務所の1Fに構えているお店ですね。

小野はい。TORIDEでは、人と人とを結びつける事を積極的に行ってます。
アート作品の展示の際には、ご来店頂いた方が作品に興味を持って頂く仕掛けを作り、作家さんとお客様を結びつけます。
また、音楽ライブ、イベント(日本酒会、日本茶会、交換図書館、映画上映会)など、TORIDEに集う皆さまが、お酒を呑んだり食事をしながら、楽しめる空間作りを積極的に行なっています。イベントは、お客様の持ち込み企画の時もあるんですよ。
TORIDEは直接会って話をする、コミュニケーションを大切にし、ご縁を広げたい方を応援しています。

人との繋がりを広げてゆく事で、
実現できる事も広がる。

長谷川それでは今後のご活動について教えてください。

小野これまでに培ってきたデザイナー、クリエイターの人との繋がりを活かしながら、さらにこれからも繋がりを広げて、名古屋のデザイン業界をもっと盛り上げて行きたいです。
具体的な活動の1つとしては、繋がりを広げ、関係を深める為に、毎月15日にTORIDEで「十五夜会(※)」という交流会を開催して、定期的に会う機会を作っています。呑んで食べて、熱く語ってもよし、笑い転げてもよし、ぶっちゃけてもよし。
まずは、人があってこそですから、リラックスして参加していただける交流会となっていますので、構えずに遊びに来ていただきたいですね。
これまでには、十五夜会で出会った人同士が繋がって、デザインの仕事を頼んだり…なんてこともありましたよ。我が社としても、新たな事業を一緒に展開していく人に出会えたのは大きいですね。
まだ参加者も少なめですので、デザイン業界の方にはどんどん参加して欲しいですし、デザイン業界の人達と接点を持ちたい人も大歓迎です。
そうやって、横の繋がりを強くし、今まで弊社だけでは出来なかった仕事やプロジェクトを一緒にできる仲間を増やしていきたいと思っています。(※)「十五夜会」について詳しくはこちら http://toride.me/十五夜会